「これは、いつか君に倒される物語」
ドラゴンの魔王と、勇者の娘の物語。今作はRPGです。
りっぱな勇者になることに憧れている少女"ゆう"と、彼女を育てている魔物の国の王様ドラゴン。
王様ドラゴンはゆうを立派に育て上げることを願っていて、ゆうの"しゅぎょう"を見守り手助けしています。
こういったターン制のRPGを遊ぶのはとっても久しぶり。
たぬきの魔物が「嘘つき姫」と似た見た目ですね! こちらは丸い尻尾があります。
戦闘開始時の、絵本のページをめくる演出がとても好きです。
ゆうのパパは勇者で、ゆうはパパのような勇者になることを夢見ています。
勇者が倒した魔王こそが王様ドラゴンですが、ゆうはそのことを知りません。
剣代わりの木の棒が折れちゃったゆうがとってもかわいい…。
あ〜これ、かつて魔王だった王様ドラゴンがそのことをゆうには隠していて、知られないように周りにも徹底している……だけの表現じゃなかったんだな…。
最初のころはバトルが大変で体力が少ない状態のまま走り回っていましたが、リジェネの効果がついたアクセサリーが手に入ってだいぶ楽になりましたね。そのあとワープポイントである泉も使えるようになり、回復もできるので格段に戦いやすくなりました。
話が進むとふたりパーティでぼうけんをすることになり、章ごとに同行者が変わります。
子ぎつねのコンコ、王様の家来のサカサ、人間の国の姫フローラ。みんなかわいい!!! し、それぞれのとくぎに個性があって楽しいです。
メインの物語のほかに、サブクエスト的な「ゆうのひとだすけ」がたくさんあります。
前作「嘘つき姫と盲目王子」が姫と王子に強く焦点を当てた物語だったので今作の登場人物の多さにびっくりし、それぞれの物語が交錯していく過程を固唾を呑んで見守っていました。
ネイサン好きだったな。ネイサンとハリーの関係も好きでした。
イデアも好き! イデア本人が登場していなくても、イデアの発明品のおかげでうまくいくクエストがたくさんあってありがとう〜と思っていました。
イデアがばんばん発明品を作製できるようになったのも、もとはといえばゆうがイデアのスランプ脱却の手助けをしたから。「ゆうのひとだすけ」ではゆうの善意や良心が波及していってより大きな良い結果をもたらすことになるものが多くて、やってよかったなあと思えるものばかりで印象的でした。
そして、そんなゆうの姿勢はかつて人助けを重ねながら英雄となっていったゆうのパパの姿勢そのものなのですよね。ゆうが憧れる勇者、魔王を変えた勇者の姿そのもの。
花咲く森がすっごく綺麗でした。
猛吹雪の中、コンコの家族のために実在するかもわからない花咲く森を探すというシチュエーションも好きでした…。
第二章の時点でとくぎトロフィーを達成できてしまって驚きでした…。気力がもったいなくてケチっていたつもりだったので!
ボスバトルの曲かっこよくて好き!
仲間とバトルに勝利した回数に応じてトロフィーがもらえます!
コンコのトロフィー、抱きしめあっていてほんとにかわいい。
次の同行者はサカサ。王様の家来でコウモリの魔物。
コンコもはちゃめちゃにかわいかったしサカサもめちゃくちゃかわいい!! たのし〜!!
見るからに思惑ありげな様子で同行者となったサカサ。
メインの章の前にまずひとだすけ、というスタンスで進めていたためパーティに入ったそばからいろんな場所に連れ回していました…。
サカサは浮いている宝箱を撃ち落としてくれます。かわいいです。
ちなみにコンコは何かが埋まっていそうな地面を掘り起こしてくれます。かわいいです。
タカラネコという宝箱に化けた魔物がいて、かわいいんですが一撃必殺技を使ってきて大変でした…。
微笑ましい〜〜!
表情豊かでかわいいな〜。ギクリサカサが良すぎる。
持たせた武器が反映されるのうれしいですよね〜。
バレバレとはいえ、まだサカサの思惑が明らかになる前に一緒に勝利した回数トロフィーで今後の展開がわかってしまって笑いました。
ハイタッチするサカサとゆう、これもまたひとつの信頼の形で素敵だな。まあ、物語としてはまだそこまで行けていないですが…。
まあ、こうなるんですよね。
貯蔵庫の中に王様ドラゴンが入れず、ゆうのかえん斬りの演出が変化しているのが細やかでよかった〜。王様はいつも陰ながらゆうのことを見守っていて、かえん斬りという特技をサポートしてくれたり道中の岩を壊すのを手伝ってくれていたりします。
サカサは、ゆうと出会う前の王様に強く憧れていたのだそうです。
あわよくば自分が王に成り代わろうというタイプじゃないのは意外と誠実、かもしれない。
第三章クリアトロフィーです。かわいい。
サカサを許して友達になろうとするゆうを、かつての自分と勇者との関係に重ねる王様がエモーショナルでした…。
気になったのでコレクション開けてみた。
コンコのへんしん気になる!! サカサはやっぱり表情豊かでかわいいですね。
3人目の同行者フローラ!
傘で一緒に飛ぶのめっちゃかわいい! 幻想的な泉の世界ともよく合っていて好きでした。
フローラの瞳は前作の嘘つき姫とじゃっかん似ているなあと感じて、そういえばゆう以外で初めて見る人間なのだと改めて思い至りました。ゆうはどちらかというと王子寄りかな。
最初はかよわくて文字通り「かくれる」ことしかできなかったフローラが、ゆうとともに冒険するうちに強さを学び、泉の試練を受けるころにはちゃんと戦えるくらいになっているのがうまい塩梅だな〜と感嘆していました。
すぐにレベルアップするしステータスもめちゃくちゃ伸びるので楽しかったです。
泉の世界に飛び込むという進行上、この章は開始前に新たな「ゆうのひとだすけ」が発生しなくてなんだかあっという間に感じました。
敵も味方も全員眠り、双方何もできないままターンが爆速で過ぎていくの笑ってしまった。
すっかりゆうを見守っているかのような気持ちになっていますが、それってつまり王様ドラゴンとの別れを見届けるってことになってしまうんだよな…と複雑です…。
次回