いろいろ気になることがあって、英語で一部プレイしてみた記録です。
Wii デラックスとディスカバリーのネタバレを含むためご注意ください。
ことの発端はディスカバリーのエフィリスの三人称代名詞が気になったことで、そこからマホロアの三人称代名詞も気になったから英語で確かめてみようってことなんですけど、ついでに真 格闘王への道のスペシャルページを見たくなったので英語で遊んでみた記録です。
エフィリスの話だけでめちゃ長になってしまったため、顛末だけ見たい方やマホロアの話が見たい方は飛ばしてください。
エフィリスとエフィリン
最序盤で「支配してアゲルヨォ」って英語でなんていうんだっけ? という疑問を抱いたディスカバリーでのぼうけんも終わりが近づいてきました。
ストーリーをエンディングまで終えて気になったのがこのフェクト・エフィリスに関する表現でした。
エフィリスは、かつてディスカバリーの世界に住んでいた人々に「究極の生命体」と評されたほどの存在で、そんなエフィリスを「かれ」と呼ぶことに少し違和感があり、
シリーズを通して三人称を便宜的に「かれ」と表現しているということなのかを確かめたくなったのです。
ブログのように、文章として書き残す場合に公式の表現に合わせたいな〜と常々思っているんですよね。性別自体は何でもよいです。
マホロアは早々に「かれ」と表現されていたので、それに合わせてきたつもりでした。
以下素人の道楽なので、間違いなどあればご指摘ください。
「エフィリス」がそもそも曖昧な表現かもしれませんが、もともとの侵略種「ID-F86」そのもの、そして片割れ(ID-F87でありエフィリン)を失った後の存在をひっくるめて便宜的に「エフィリス」と考えています。「ID-F86」関連のうちエフィリン以外の部分がエフィリスという考えです。
フェクト・エフィリス
最後に"Now that they're whole again, they're already planning their next invasion..."とあります。
考え方によってはエフィリンとエフィリスと見ることができるため難しい気がする…けど、ふたりであることを強調したいなら日本語でも「かれら」になるだろうし、そもそもエフィリンはエフィリスと一体になったとしても侵略を望まないからこそエフィリンとして誕生したのだと思うので性別不明の存在を指すtheyが使われているとしていいのかな…。
性別不明のひとを指すthey、いわゆる「単数のthey」を受けた動詞の文法的な扱いについてだけど、これは意見が分かれるところで、単数なら単数に合わせるのが自然という意見もあるしtheyに合わせて複数形のままでよいという意見もある、とわたしは教わった気がする。
そもそも性別不明のひとをtheyで表すというのが最近盛んになっていることだから、しっかりした決まりはないんじゃなかったかな……。
ここではthey'reとなっていますが、動詞によってtheyがエフィリスとエフィリンを指す複数形なのか、エフィリスのみを指す「単数のthey」なのかを判別するのは難しい、ということです。
でもこれ、そもそもエフィリスが性別不明であるという仮説のもと単体でtheyで表しているかもしれないという立場から考えていることなので、普通に考えればエフィリスとエフィリンでthey'reでしょって感じかもしれないです。
日本語の最初の「かれ」に相当する部分はなし。
英語だと"a small, compassionate soul"と"greater, invasive ambitions"で対比になっていると思うんですが、日本語だとそこまで書かれてないですね。
それから"Without a soul to temper its power, ~”とあり、エフィリン(博愛の心)によって能力が抑制・調節されていたんだ、とより直接的にわかるのも面白いなと思いました。
エフィリン
エフィリンはストーリー中で三人称の代名詞が出てなかった気がします…が、見落としているのかもしれません。
英語では"he"で表現されています。
エフィリンの様子を見ていればわかることではありますが、"He seems happy to be ~"のところは英語の方にしかない説明ですね。最後も。
なんだか怪しくなってきた〜。エフィリンが"he"ならエフィリスも"he"で日本語どおりなのでは。フィギュアでの"they"はやっぱりエフィリスとエフィリンってことかも。
カービィとバンダナワドルディとエフィリンのフィギュア。
エフィリンの三人称については特に情報がない…のだが、カービィが"he"扱いであることがわかり、個人的にカービィは性別がないあるいは不明で通しているのかなと思っていたのでここで一気にやる気をなくしました。
カービィが"he"、エフィリスが"he"、エフィリンが"he"、マホロアが"he"だとしてもそれは便宜的なもので何の意味も持たないかも。
日本語版でカービィが「かれ」と呼ばれているのをわたしがまだ聞いたことがないだけで、所与の事実だったらすみません。
フェクト・フォルガ(幼体)
あきらめるな…。
前の住民に寄った観点なのか中立的に見てもそうなのかわかりませんが、ID-F86としては"it"とされています。
後半に出てくるTheyはThe native inhabitantsのこと。ID-F86を研究し、空間転移能力を得て旅立っていった前の住民たち。
日本語ではID-F86も「かれ」なんだな。
フェクト・フォルガ
!!!!
「エフィリンをうしなった侵略種」(=エフィリス)がtheyで表されていますね!
日本語の「その体はカプセルの外ではいじできなくなっていき」に相当する部分が英語にはなく、代わりではないですが"Their only refuge was the realm of their dreams. "という一文があって英語の方がなんとなく悲劇的な印象を感じさせられる、ような気がします。
カオス・エフィリス
夢見鳥は固有名詞じゃないのか…。
夢見鳥ってあの蝶々? と思っていたので、英語では"butterfly"でなんだか安心します。
Wiiデラックスのムービーにも出てましたよね。こんなことになるとは思ってませんでしたけど、魂の象徴か何かだったのかな?
英語の最後のところの"willingly"にわたしは希望を感じました。
カービィのキセキの力っていうのを見て、これによってマホロアもあの決戦で死なずに済んだのかと思うようになり、そしてそれはプレイヤーとかカービィを愛するひとたちとかそういういろんなひとの願いや希望が込められた力なのだと信じることにしました。
カービィやカービィが出会った「仲間たち」がみんな笑顔であってほしいと祈ってもいいよね。
ムービー「星統べる頂点」
ストーリー中、前の住民たち以外でID-F86に言及したキャラクターがいたじゃん! と思い立ってシアターに立ち寄りました。
レオンガルフもID-F86についてThey'reとかtheirって表現を使っていますね。
日本語ではID-F86が「かれ」だけど英語では"they"であり、区別がある…とわかったので目標達成です。
とはいえ、マホロアそのもの(もっと遡ればカービィも)が生まれたのはずいぶん前だし、今とは性別に関する表現への配慮が違ったのかもしれないので、エフィリスについての表現の差異がそのままマホロアにも当てはまるかっていうとビミョウですけどね。
まあでもいちおうWiiデラックスとしてリメイク作が今出ているから…。
マホロア
"He"だった。特に悩むことはない。
全然関係ないけど、「カービィのぼうけん」ではなくて「キミのぼうけん」なんだな〜とふと思いました。プレイヤーに向けた表現。
瞳がきらきらしていてかわいいな〜〜〜。
以前も似たような写真を載せた気がするけど、どの瞬間を切り取ってもかわいいので載せる…。
ディスカバリーでよくやってたやつ。
マホロアがんばれ〜。
さっそく話しかけまくってきました! かわいい〜。
日本語だと、片仮名混じりの台詞でマホロアの彼方からの旅人っぷりが表現されていますが、英語だとどうなのかな…。
じゃっかん硬い、あるいは説明的な表現をするかもと感じるところはあるけど意味は通っている…と思う。へ〜こういう表現を使うんだって感じ。
そもそも日本語でもマホロアは文法を間違えていないし、前提としてわたしの英語力がたどたどしいため、もしマホロアが特徴的な喋りをしていてもわからないだろうな…。
マホロアってストーリー中で唯一喋るキャラクターだから説明役を兼ねているわけで、硬く感じるのはそのせいかも。あるいは、マホロアが博識だからとか。
ホーント、よかったヨォ。かわいい。
全世界のプレイヤーがマホロアの語りを聞いて、なんとなく胡散臭いな…と思っているんだとしたらおもしろいな。
文化の違いかもしれないけど、英語のマホロアの方がなんだか元気だな…と感じることがあります。
ローアのことを"my Starcutter"と呼んでいるのがはちゃめちゃに好き。
あと最初のころってメニュー画面のBGMが「彼方からの旅人マホロア」だったんですね〜。どおりでWiiデラックス全体のテーマだと思い込んでたわけだ…。
真 格闘王への道
スペシャルページの英語での表現を見てみたかったので走ってみました、が…
……………。
説明不要かもしれませんが、17戦目の相手はローアEX&マホロアです。
日本語のページも確認しておこうと思って1回挑戦し、17戦目で負けたので英語で再挑戦しまた17戦目で負けた、そういうスクショです。
負けたら即終わりなんですね…。
着実に進歩している、とは思います…。
ここまでの道のりとしては、マホロアエピローグボスバトルのBGM、やっぱりかっこいいなあイントロがマホロア戦なのもサビ前のマホロアのテーマもめっちゃいいなあと改めて感じたり、ぼうそうローパーズ戦の入りでマホロアが迷惑そうな顔してたなあと思い出したりHR-D3戦シャウトオブデデデだなあと思ったりいろいろ楽しかったです。ヨォ。
paybackか〜。
ここであきらめては星のカービィではない。3度目のチャレンジです。
真 格闘王への道はこれまでに2回サンドで遊んでいました。今回は通してトルネイドで挑戦しています。
トルネイド、空中から攻撃してくる相手とめちゃくちゃ相性がいいのでランディア戦がチョ〜早く終わって最高でした。クラウンかぶってる個体(?)に直接アタックしにいけるし。
…ディスカバリーのドラゴニックファイアがとっても好きで、バーニングアタックで接敵も回避もお手のもので使い勝手が良いと何回か書いていました。これって、トルネイドを好きなのと同じな気がする…。
そうそう小さいころに遊んでいたときも、ファイアで火の玉に変身するのが大好きだったんですよね…。メカクラッコに会うまではそれで良かったのに…
メカクラッコを作ったのはドクというおじいちゃん(たぶん)で、ドロッチェ団のメンバーです。
ドクはメカクラッコを通してわたしに教えてくれました。
トルネイドこそが至高であり、トルネイドによってのみ世界は救われるのだ、とね。
メカクラッコは空中から攻撃してくる敵で、足場が雲のステージのボス。ファイアは雲を溶かし、足場を失わせてしまいます。
それまでのボスバトルでファイアを愛用してきたわたしは苦戦し、激戦の末に前述の境地に到達しました。
この真理に気づかせてくれたから、ドクには感謝してる。ドクが作ったメカたちはお礼にポカポカボコボコしておきました。
以降わたしはトルネイドを盲信しつづけることになります…。
HR-D3戦も以前ほど苦労しなかった。
20年近く前のうらみ思い出をここまで根に持ってる印象的に思っているってことは、わたしはドクのこともメカクラッコのことも結構めっちゃすっごくとっても好きなんだろうな。
添削が大変だ〜。
ま、そうだよね〜。なんてったって初めて遊んだゲームがドロッチェ団だもんな。
ローアEX&マホロア戦で勝てないのは、シューティングが苦手だからというわけではなくてマホロアランドのおみやげを持ち込めないからという理由に拠るところが大きいと思っていました。
でも…ふつうにシューティングも苦手なのかも…他のバトルでここまで被弾したことないし…。
ドクはトルネイドの可能性についてしか教えてくれなかったから、トルネイドを使えないバトルで苦戦するのはトーゼンなのかもしれないです。
ローアEX&マホロアスペシャルページ。
ローアはit、心があるとはいえ船だからな〜。
"wanting to be stopped after stealing the crown…"ってことはローアはマホロアがクラウンにたどりついてしまうとわかって…あきらめていたのかな…。
倒せた!!
マ…ホロアが影を引きながら去っていくのをながめながら、「飛べ! 星のカービィ」ってピアノ入ってたんだ…と気づきました。
こんなことを考えるのはマホロアにピアノのイメージもあるからで、それは彼のテーマからも明らかです。
ゲームBGMでのピアノはやさしい表現に使われることが多い…と何となく思い込んでいて、わたしはバイオリンもピアノも弾けるんですけど、特にピアノにそう思います。単なる好みかもしれませんが。
ゲームで何度も聴いているしメロディーはわかってるし、「ぼうけんのはじまり」のフレーズや「CROWNED」で印象的だったフレーズ(もともとは「カービィ凱旋のテーマ」というものらしい)が入っているな〜とバトル中に思うことはあったんですけど、心穏やかに聴くことはなかったんだな。
Wii デラックスをクリアしたから「サイゴノタタカイ」を聴いていて、そちらの印象が強いというのもあります。
マホロアEX戦!
文字数の関係かわからないけど英語のほうには「キセキ的に」に相当する部分がない。
いや〜好きです。このスペシャルページ。「さあこの宇宙もローアも、そして彼さえも…すくうんだ!」も"It’s time to save the universe, Lor …and Magolor!"もどちらも好き。
マスタークラウン戦。
"wrathful wreath"ってなんか…洒落た表現だな…。
最後です。
クラウンに取り込まれてもがくマホロア、戻ってこないかもしれないマホロア…を感じさせる、マホロアのテーマ。マホロアの断片。
ああこのブラックホールの予備動作ってこんなにわかりやすかったんだ…と思いながらも、足がすくんでしまって避けられずそのまま飲み込まれました…。
リカバリでちょっともたつきましたが後半戦へ。
リンゴの回復量がちょうどよかった。ありがとうマホロア。
この白いディメンションホール、ピンクか紫っぽい色と黄色か黄緑っぽい色で縁取られてる?
ディスカバリーのエンディングでエフィリンが出してたディメンションホールが白くて気になったんだけど、やっぱ違うのかな。
さあ、ここまで来たよ。
英語のマホロアの方が忌憚のないことを言っている…と思う。「キョトンとしちゃってサァ」にあたる部分で"truly insulting"(本当に侮辱的だ)まで述べているのとか。
"revealed my grand plan"にはちょっと微笑んでしまうな。自分のこと、壮大な計画を練った野心家だとわかってるんですね。
英語でもマホロア側の文字が小さいから、やっぱりこれはマホロアが最後に教えてくれた本音なのだなあと思いました。
あのときのキミはもうホント〜に失礼だったヨ! ダカラ、そんなキミがこの頭のヤツブッコワせるか見せてもらうカラネ! って思うとめっちゃくちゃマホロアらしい。
英語でも最後は同じこと言ってるし、つまりトモダチになろうってことです。
記録更新です! 使ってたコピー能力は記録されないんだな〜。
ここのファンファーレ、CROWNEDのイントロというかマホロアのテーマというかそういうアレンジだったんですね〜。そのあとはマホロアランドの音楽だし、めっちゃマホロアだな。
前回